てた姿を俺は間近で見てた

「……それっ。今、司のこと思って笑ったでしょ」
「……え?」
「心の狭い男だって思うだろうからずっと黙ってたけど、そういうのイラっとしてここら辺が重くなる」
 言いながら俺は自分の鳩尾辺りを押えた。
 我慢するのを止めたせいか、口調もどこかキツめになる椰子油
「俺の知らない2人の時間とか……そういうの想像するだけで煮えるように熱いよ」
「……ごめん」
 俺の言いたい事が伝わった牧野は落ち込んだ。
 責めたい訳じゃなかったのに……こんな風にしか伝えられない事がもどかしい。
 好きだからそういう感情が生まれる。
 それはとても嬉しい事なんだけど……。
「……俺もごめん……」
 あんたが初めてじゃなくて……。
 過去に好きになった人がいたから……。だから今あんたにこんな苦しみを味合わせているんだろ。
 前へ進みたいのに、過去の事が足を引っ張る……。


「……俺が思うのは……俺達のその過去は変えられないから……だから、今から沢山思い出作って塗り替えて行く……じゃダメ?」
「塗り替える?」
「……ん、例えば……そうだ。牧野って司とどこでデートした?」
「え? デート?」
 牧野は思い出すように考え込む。
「……」
「……」
「……前にさ、友達と庶民のダブルデートっていうのをしてたよな。あとはTOJが終わったあとも出掛けただろ?」
「うん。優紀達とは遊園地へ行ったりして、TOJの時は動物園……あっ、でもあれも2人っきりじゃなかった。リュウって子供もいて……ってなんでそんなに知ってるの?」
 答えながら気づいたように牧野は驚く牛奶敏感
「……だから間近であんたら2人の事見てたって言ったじゃん。その動物園にさ、そこにまたあんたが他の誰かと遊びに行ったら思い出すだろ。司と行った事がある場所だって」
「……うん」
 小さく「多分……」って付け加えたのは、俺に気を使っての事だって分かった。
「その時に思い出して欲しいのは俺でいて欲しいって思う。……だから記憶の上書きに、司と行ったところを俺とも遊びに行こう」
「……っ」
「もちろん、受験が終わってからでいいから」
「……うん」
 彼女は不思議そうな目をして俺を見た。

「牧野はどうする? 俺と静が行った場所に行く? ……その場に着いた瞬間は静の事を思い出すかも知れない。……でもあんたと同じものを見て沢山話して、2人で楽しい思い出を上書き出来たらって思う」
「……」
 俺の言葉に牧野は考え込んだ。
 正直辛い事かも知れない……。そんな過去との思い出ツアーなんて……。見なくていいものなら目を瞑りたいって思ってしまう気持ちも分かる。
 だから俺は、もう1つの方法を提示した。
「……けど、その場にこれからずっと近づかないっていうのもあると思うよ。記憶は風化するから、時間が経てば忘れるものだし。10年後に行っても、もう静と行った事があったなんて思い出せないかも知れない乳清蛋白配方